今回はもう聞くまでもなく ナムコ システム10 の更新がメイン。
システム12の廉価基板にも係わらず強力なプロテクトがあり、動作不可な状態が
続いていましたが遂にブレイクスルー。多数のタイトルが動作可能に昇格。
自分にとっては新しめと言える基板ですが、廉価基板なので多少の冒険も許されたのか
(面白い面白くないは別として)アイデア勝負の意欲作が多く動作可になった価値は高い。
今回、新規追加/動作可能に昇格したタイトルはかなり多いので、ジャンル毎に
(併せて、system10のソース 内のドキュメントに記載のタイトルについても)
まとめて解説していきます。(基本はリリース順に解説)
ミスタードリラー2/ミスタードリラーG
ミスタードリラー2がシステム10の初リリースタイトル。(前作はシステム12)
ミスタードリラーが異例のロングランで、勢いがまだ続いていた状況で2を投入、
勢いに乗ったままうまく繋ぎ、更にミスタードリラーGまで人気を継続させました。
もしかしたら、これ以降のシステム10で冒険が許されたのはこのヒットの影響も!?
ちなみに、ミスタードリラー2といえば、今回の対応により稼働から20年超しに
隠しコマンドが発掘されるという出来事があり、これにも驚かされた。
https://twitter.com/_987123879113/status/1642056500540768256
補足すると、コマンド入力を始めると内部タイマーのカウントダウンが始まり、
0になる前に入力を完了させるとフラグが立ちます。(時間的余裕は十分にある)
間違った入力をすると、その時点でコマンドもタイマーもリセットされます。
成功すると、幾つかフラグが立ちますが、隠しステージ有無の判定は$80282C72の
bit5のみのようです。(それ以外のフラグが何に使われているかは未確認)
テストモードを終了するとnvramに書込まれ、次回以降コマンド入力不要となります。
で、↑のチートを作ろうと思った(というか作った)のですが、本家の掲示板にも
アップされて、こちらで用意するまでも無かった……
http://www.mamecheat.co.uk/forums/viewtopic.php?f=4&t=13352それと、ミスタードリラーGのチートも作られています。
http://www.mamecheat.co.uk/forums/viewtopic.php?f=4&t=13360太鼓の達人2/3/4/5/6
システム10基板で一番のヒット作と言って良いでしょう。
ナムコはそれまで幾度となく音ゲーをリリースしたものの、没に近いくらい出回りの
悪いタイトルばかりでした。(ヒットと言えるのは(他社開発の)パカパカパッション
シリーズくらい?)が、ここで遂に他社音ゲーと肩を並べられるシリーズが誕生。
現在MAMEで対応しているのは2~6で、今回のバージョンでは全て未動作扱いですが、
2、4、6はプレイ可能のようです。3、5も次バージョンでプレイ可能になる模様。
(ちなみに、7以降は基板がシステム256になるので対象外)
ちなみに初代もシステム10で、ソースのドキュメントには記述がありますが現状未対応。
ついでに、ソースのドキュメントに型番が書かれていなかったので補足しておくと、
PCBラベルは『TKT1 Ver.A』、CD品番は『NM-001』が確認されています。
そして、システム10の太鼓の達人は実はもう1タイトル存在します。
太鼓の達人 RT~日本の心~
https://www.bandainamcoent.co.jp/corporate/press/namco/50/50-031.pdf
ゲームセンター用ではなくリハビリテインメントマシンとして作られたモノで、
上記pdfによると、2004年11月中旬頃に稼働したようです。
PCBラベルは『TKN1 Ver.A』、CD品番は『TK-N』が確認されています。
ゴルゴ13 銃声の鎮魂歌/ガンバリィーナ(Point Blank 3)
どちらも人気シリーズの第3段。ガンバレットは言うまでもなく名作だし、
ゴルゴ13も内容的にはガンバレット的なミニゲーム集だが世界観も保たれ、
アイデアの勝利という感じのタイトル。
今回、ゴルゴ13のほうは動作可能な状態ですが、ガンバリィーナのほうは
動作不可な状態。(次バージョンで動作可能になる予定)
それと、ゴルゴ13はBGMの再生にmp3が使われていて、基板にデコードするチップが
載っていますが、現状のMAMEはその部分が未エミュレートのため、BGM等が流れません。
現段階のシステム10は他にも音に不具合が出ている部分が度々見受けられるので、
今後はこのあたりも改善されて行く事でしょう。
あと、ソースのドキュメント内に Aim For Cash というタイトルがありますが、
これはガンバリィーナをギャンブル機に転用したタイトルで、海外のみ流通。
そして2002年AOUショーではゴルゴ13と同じ筐体を使った エイリアンスナイパー
が出展されました。残念ながら正式稼働までは至らず没になったタイトル。
これも恐らくはシステム10が使われていたものと思われます。
で、ゴルゴ13は本家にチートがあります。
http://www.mamecheat.co.uk/forums/viewtopic.php?f=4&t=13356GAHAHA・一発堂/2/宇宙大作戦チョコベーダー コンタクティー
いわゆるミニゲーム集。どれも共通して、ゲームが始まるまでのテンポが悪い。
そして、個人的にセンスもあまり好みではない。
まあ、ゲームがヒットしたという話も聞かないし(食玩はヒットしたみたいだけど)
個人的にどれも失敗作にみえる。
ことばのパズル もじぴったん
これもかなり変わったシステムなのに、大ヒットしたといえるタイトル。
アーケード向きなゲーム内容では無いので、アーケードは続かなかったものの、
家庭用としてはいろいろなバリエーションで発売されていました。
それと、ステージセレクト時の音がおかしい状態で、結構厳しい感じでしたが、
ゲーム中のBGMは正常に戻るのでそこは一安心。
こちらは需要ありそうなので、タイマー固定のチートを作ろうとしたのですが、
アドレスシフト型かぁ……でも、なんとか使える状態にしました。
knpuzzle.xmlが、後半面で動作しなくなる可能性が考えられます。
対応できるかはわかりませんが、動作しない場合はお知らせ下さい。
(セーブステート送って貰うのが確実だけど……悩ましいところ。)
撃牌砦 - 雀スペース
2タイトルが1本に入ったタイトル。牌砦のシリーズではあるが内容は全く違う。
しかし、どちらもアイデアをうまく活かせなかった感がある。
こちらもついでに、タイマーチートを作りました。(但し、動作チェック不足)
都合により、固定ではなくゲージが無くなると満タンに戻すチートになります。
gjspace.xml
余談ですが、ナムコの没ゲーで G-SPACE というタイトルが存在し、システム10基板で
2002年3月頃にロケテストをしていた事から、雀スペースのプロトタイプなのでは?と、
思っていました。が、内容を聞くと全く違うゲームのようで、ネオジオで発売された
ぐるりん(更に大元はX68000の くるポン )に近い内容らしい。
で、実はシステム10には全く違うタイトルで、そのシステムに近いモノが存在します。
それがワイドプッシャーシリーズ(後述)の パズキューブ。コレに転用した可能性も……
しかし、G-SPACEに関しては、ネット上にも雑誌等でも画像情報は一切発見できず
詳細は不明。もし詳細を知っている方がいたら、是非教えて下さい。
パニクルパネクル
オセロのルールを使ったパズルゲームで、ゲーム的に キーパー(X68やスーファミで
出て、アーケードは没ったタイトル)に近い雰囲気を感じる。(例えがマイナー過ぎる)
これもアイデア先行で作ったはいいが、いまいちヒットには繋がらなかった感じか。
需要は無いけど、一応残数減らないチートも作ったので公開。
panikuru.xml
ついでに、直接は関係ないですが他に挟むタイミングも無いのでここで紹介。
システム10には、クルクルフード という世界観が少し似た(内容は落ち物だが)
ゲームが開発されていました。最終的にシステム10版はお蔵入りとなったのですが、
数年後にアレック64基板で くるくるフィーバー とタイトルを変えて復活。
ちなみに開発はタクミ。
クルクルフードのタイトル画面
青春クイズ カラフルハイスクール
ポテンシャルは高かったものお、出すタイミングが悪かったのか、移植に恵まれず、
(移植は携帯アプリのみで現在はプレイ不可なため、実質移植版は0な状況。)
知名度は低い印象で、いろいろ惜しいタイトル。
これもmp3を使うタイプなので、BGMは流れません。(音声はmp3ではないので再生される)
ちなみに、これの元となるタイトルが実は1999年に作られていて、そのタイトルは
恋愛クイズ ハイスクールエンジェル。残念ながらこの時は未稼働に終わりました。
(時期的にまだSYSTEM10は登場していないので、基板はSYSTEM12と思われる。)
このタイプは1996年に「クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡」が出ているので、
それと比較されてしまい、恐らくキャラ数の少なさがネックになったのでは?
と個人的に推察しています。
ハイスクールエンジェルのタイトル画面
しかし、ここまで作っておいて完全にお蔵入りしてしまうのが勿体ないと思ったのか、
2003年に「女子高生クイズ」の仮称で復活。(恐らくこの時は既にSYSTEM10であろう)
そして無事に現在のタイトルで発売されたものの結果は……。と、不運続きでしたが、
今後はアーカイブとかで出してきそうだし、今になって再び注目される日が来るか!?
そして、こちらもチートを作成。これが一番需要ありそう。
しかし、どれも結構特殊な方法で扱われていて、意外と苦労しました。
[Disable Time-out]
見た目はゲージがカラになりますが、タイムアップになりません
ゲージの処理が複雑で面倒そうだったので、内部の値だけ固定しました
[Watch Me For Good Answer]
ウォッチ機能を使って、画面左上のAnswer = に正解の番号を表示します
(本当はキャラクターで表示とかしたかったが面倒なのでやめた)
5/12 追記:
[Watch Me For Good Answer] のcondition全体を()で括っていなかったので修正。
(以前のチートでも動作はするのですが、コンソールにエラーが表示される状態です)
[Always Good Answer]
どの解答を選んでも正解になります。
(間違った解答を選ぶと、正解の解答と同時に光ります)
[Infinite Lives]
残数を9で固定します(これも変な値で探しにくかった)
キャラのパラメーター等も探ってみましたが、どうやらアドレスシフトを
使っているようで、それまで調べるのはかなり大変で今回は諦めました。
5/4 追記:
ラベル名に古い表記を使ってしまっていたので、ラベル名を修正しました。
それと再確認したら、他にも古い表記をしていたものが2件あったので、
そちらも併せて公開します。(どれもラベル名の変更のみです)
青春クイズ カラフルハイスクール
squizchs.xmlおしゃべりまちゃ
macha.xmlクイズめくるめくストーリー
quizmeku.xmlつっこみ養成ギプス ナイス★ツッコミ
システム10に限らず、全てのアーケードと比較してもかなりの異色作。
結構凝ったシステムだけど、正直ゲーセンでプレイするのは恥ずかしったから
MAMEで心置きなくプレイできるのは有り難い。
ちなみに、これもmp3を使うタイプの基板で、現状はなんだか寂しい感じ。
そしてこれもチートを。0人になっても終わらず必ずクリアになります。
(上限は999人(少な)で、その999人で固定しても面白くないなと思って)
nicetsuk.xml
5/10 追記:
このチートは動作しない状態でしたのでリンクを外しました。
(これもアドレスシフト型で、その処理が入っていません)
個人的な話ですが、このゲームは埼玉レジャーランドに何年も置いてありました。
が、人がプレイしている所を一度も見たことが無いという。
(そのワリに何故か人形はボロボロだったが)
そして更に話がズレますが、ココはダウンヒルバイカーズも何年も置いてあって、
これもプレイしてる人はほぼ見かけなかった。(自分はワリとやっていたが)
スタートリゴン
操作がボタン1コのみという、これまた思い切った仕様のゲーム。
キッズメダルとかなら見かけるタイプだが、ビデオゲームとしてはかなり珍しい。
この仕様でパッと思いつくのだと、バッドランズ(1984 コナミ)まで遡ってしまう。
しかし、この仕様ではバリエーションを増やすのも難しく、短命に終わった印象。
で、これはチート既に作られてる気がしたが、気のせいだったので急遽作成。
残機と空気が減らないチートです。(動作チェックは殆どしていません)
startrgn.xml
また余談ですが、これも最初は『デルタレンジャー』のタイトルでロケテストを
行っていました。内容はまだキャラ選択ができない状態になっていた事を除けば
ほぼ同内容なので、デルタレンジャーもシステム10と見て良いでしょう。
銃武者羅
他社開発のタイトルは結構ありますが、こちらは販売も他社(カプコン)が販売。
内容的にはカベールから始まるガンシューティングアクションとでも言うべき
ジャンルのゲーム。(TPSとの境界線が曖昧だが)
しかし、このタイプはあまり一般受けせず、隠れた名作止まりになっている印象。
銃武者羅も出来は十分なのだが、全く移植もされず知名度は低い。
(で、このジャンルについていろいろ書こうと思ったが、アーケードだけで見ても
意外と数があって話が長くなりそうなのでやめた。)
ちなみに、こちらのチートは本家で出ているのでリンクを貼ります。
http://www.mamecheat.co.uk/forums/viewtopic.php?f=4&t=13343このeたこ
落ち物系の亜流(マジカルドロップ系?)だけど、このセンスは嫌いじゃない。
これも移植は全くされてないのかというと実はあって、今は無きプラスe端末の
ゲームとしてリリースされていました。現在は勿論プレイ不可なので実質移植0。
こちらのチートも本家で出ていたのでリンクを貼ります。
http://www.mamecheat.co.uk/forums/viewtopic.php?f=4&t=13362
ちなみに、これはショー出展時はeが付いていない、このTACOというタイトルでした。
そして輸出用のタイトルはそのままで、日本版だけ e 付きのタイトルに変更。
実はdipのリージョン変更でeなしタイトル『このTACO』になります。(MAMEでも可能)
あと、MAMEでは“このeたこ”の綴りが“Kono e Tako”になっていますが、正しくは
“Kono e Taco”なのでは?
このTACOのタイトル画面
NFLクラシックフットボール
日本未発売のタイトル。日本でも2003年のAMショーに出展されたようですが、
どうやらウケが悪かった模様で、結局日本で日の目を見る事は無かった。
まあ、自分もあまり興味はないジャンルだし、ここは軽く流します。
ワイドプッシャーシリーズ (WIDEISM SP-02)
これも結構ロングランなシリーズで、かなりの種類のタイトルが出ています。
メダルプッシャー系なので、MAMEでプレイするのは不可ですが、液晶画面部分は
エミュレートされています。
現状対応しているタイトルは(動作の有無は未確認)
ワイドプッシャーシリーズ第1弾 パズボール
ワイドプッシャーシリーズ第2弾 すごろチックJAPAN
ワイドプッシャーシリーズ第5弾 世界化石発見!
ワイドプッシャーシリーズ第7弾 ボールポムライン
ワイドプッシャー Pacman BALL (国内未稼働)
キャラクターワイドプッシャー第1弾 ケロロ軍曹 地球(ペコポン)侵略司令…であります!
キャラクターワイドプッシャー第3弾 ゲゲゲの鬼太郎 妖怪横丁 まつりでバトルじゃ!
メダルの達人 ドキッ!大当たりだらけのすごろく祭り
メダルの達人2 あつまれ!ゴー!ゴー!双六戦隊ドンレンジャーファイブ
と、既に結構な数が対応していますが、未対応なのもまだ多数あります。
ソースのドキュメント内に記述があるのは
ワイドプッシャーシリーズ第3弾 スロットの王子様
ワイドプッシャーシリーズ第4弾 羊飼いのペター
ワイドプッシャーシリーズ第6弾 ダイスロン
ワイドプッシャーシリーズ第8弾 パズキューブ
そして、ソースのドキュメントに記述が無かったタイトルもあります。
キャラクターワイドプッシャー第2弾 クレヨンしんちゃん チョコビハンターしんのすけ
キャラクターワイドプッシャーは全3タイトルで、これもシステム10なのは確認済みで、
PCBラベルは『CCS1 Ver.A』が確認されています。

=
クレヨンしんちゃんのフライヤー(低画質)
ガーディアンズトラップ
これもワイドプッシャーですが、タイトー販売で、シリーズには含まれていません。。
(これも恐らくシステム10だと思われるが、確認できるソースは見つからず)
ガーディアンズトラップのフライヤー
ワイドプッシャーシリーズ第9弾 たたかえ!! 地球防衛軍
こちらは没タイトルなので、対応する可能性は相当低いでしょう。このシステムは後に、
前述の「ケロロ軍曹」に引き継がれたので、プロトタイプとも言えます。
フライヤーは持ってなかったので、AMジャーナル2005年10月号より
三味線ブラザーズ
これは開発も別、販売も別、ドライバも別ですが、システム10を使用したタイトル。
現状は動作不可。
このゲーム、全くと言っていいほど売れなかったのですが、主な原因はゲーム内容より
ハード的な欠陥(入力が認識されないなどの致命的欠陥)の影響が大きかったようで、
その後それらに修正を加えた 三味線ブラザーズ アディショナル を出したものの
時既に遅しだったようです。
アディショナルのフライヤー
他には、かなり前から対応自体はしていたノックダウン2001。
これはパンチングマシンで、今回はリファクタリングも充てていないので起動不可。
まあ、起動できてたとしても、プレイは不可だしあまり意味は無いが。
そして、システム10を使用したパンチングマシンは他にもあって、他社製品ですが
ハードパンチャーはじめの一歩/ハードパンチャーはじめの一歩2 王者への挑戦
がタイトーから出ています。(ソースのドキュメントに記述があり)
あと他に、ソースのドキュメントのみに記載されていたものは、フォトバトール、
ホンネ発見キ、ドキドキ!フラワー、Drum Master 1~6 (太鼓の達人の海外版)
フォトバトールはコントローラーがカメラという、これまた珍しい仕様。
同時期にコナミからもカメラを使ったゲームが出ましたが、共倒れの模様。
ホンネ発見キはいわゆる占い・心理テスト系。
実際のウソ発見器に使われている技術を採用したようですが、ゲーセンでの稼働には
向いてなかったようで、ひっそりと消えていった模様。
ドキドキ!フラワーは、プチプチメダルシリーズのタイトル。
これがシステム10なら、恐らく他のタイトルもシステム10で共通でしょう。
(基板には「SYSTEM10」の刻印は無く、本当にシステム10なのか曖昧だが。)
一応シリーズのラインナップを書いておきます。
第1弾 ねこショット!
第2弾 ぱっくんレストラン
第3弾 わくわくかんらんしゃ
第4弾 おてんきテンちゃん
第5弾 ぶんぶんブーメラン
第6弾 にがおえぴったんこ
第7弾 ハッピーおみくじ
第8弾 ドキドキ!フラワー
第9弾 きせかえスタジオ
Drum Master はPC版やコンシューマ等で存在は確認できますが、アーケード版は
調べても情報を全然発見できず、本当にアーケードで稼働したのか疑問。
最後に、ソースのドキュメントに記載のなかったタイトルで、花鳥風月。
いわゆるプリクラ機で、自分はこのあたりに関しては全くといっていいほど無知ですが、
とりあえずシステム10なのは間違いないようです。
(PCBラベルは『KFU1 Ver.A』が確認されている。)
この時期にナムコから出した他のプリクラ機も、システム10を使っている可能性はあると
思いますが、自分ではわかりません。(ラインナップまでは書きません)
と、長々と書きましたが、久々の大型ブレイクスルーとなるので
(と、思ったが
一昨年にfirebeatの更新もあったか。)この盛上がりは暫く続くでしょう。
で、ここからはシステム10以外の更新内容
スペースマイコンキット
マイコンキットシリーズ第3段。(通称も マイコンキット3 と銘打っている)
これも相当なレアモノではありますが、少し前に マイコンキット2 が対応され、
通称、宇宙戦艦ヤマト(後に 戦艦大和 に改称)の名で知名度は高かったので、
そちらと比べるとインパクトは弱いか。
画面がオレンジ色なのは、純正筐体では天板側のモニタがかかる部分全面にオレンジ色の
セロファンが貼られているためです。(これで宇宙を表現したつもりだったのだろうか?)
ちなみに、これも本家でチートが公開されています。(しかも2つ!!)
http://www.mamecheat.co.uk/forums/viewtopic.php?f=16&t=13345http://www.mamecheat.co.uk/forums/viewtopic.php?f=4&t=13353Top Driving
このタイプはワールドラリー(ガエルコ)を発端に1ジャンルを築いたと言っていい、
ハーフトップビュータイプのドライブゲーム。大体共通しているのはコースに添って
車体の向きが補正され、まっすぐ走りやすくする事で操作性を良くしている。
これも例に漏れず遊べる出来にはなっているが、このジャンルは食傷気味でもある。
ちなみに、中身は全く同じでタイトルだけ違うモノが、Mortal Race というタイトルで
スペインで稼働していたようで、Top DrivingのROM内にもMortal Raceのタイトル画面の
データが入っています。(と、ソースのドキュメントに詳しく書かれていた)
タイトルデータ呼び出せないかなと、少し調べてみたが、そう単純では無かったようで
うまく行かず、本格的に調べる程でも無いので諦めました。
Mortal Raceのタイトル画面
ちなみに、これも本家でチートが公開されています。(便利!!)
http://www.mamecheat.co.uk/forums/viewtopic.php?f=4&t=13354FL ビーム ギャラクシアン/FL ガン プロフェッショナル
どちらも動作可能で、どちらもバンダイの電子ゲームで、どちらも海外版。
タイトルはそれぞれ Galaxian、Gunfighter になります。
ギャラクシアンはそのまんまで、ガンファイターはブーツヒルを移植したもの。
ギャラクシアンはエポック社のスーパーギャラクアンと比べると単調ですぐ飽きるし、
ガンファイターもしかり。当時でも人気は無かったような記憶。
わくわくアンパンマン/わんぱくフィッシング
どちらも動作可能で、どちらもセガのキッズライドなので、まとめて紹介。
わくわくアンパンマンはシステムC2、わんぱくフィッシングはシステム16を使用。
わんぱくフィッシングは特に問題なさそうですが、アンパンマンのほうはデモ画面上で
カードエラーが表示される状態です。但し、プレイ中はエラー表示も無くプレイ可能。
システムC2なら、大体共通しているので、早速エラー回避を入れてみました。
タイトル画面も出るようになってこれで解決。

正式タイトルは「わくわくアンパンマン アンパンマンとパトロール」
チートはこちらから。
wwanpanm.xml
他は、ヤマハのキーボード系が大量に動作可能で対応。
コレに使用しているサウントチップがセガのMultiPCMチップに関係しているようで、
これの対応でセガ系のPCMチップも再現度が上がるとか上がらないとか。
そして、未動作のタイトル。
キッズメダル系も今回幾つか追加されています。どれも動作不可で真っ暗のままですが、
銭形ポン太 、しっぺチャンピオン 、ゴールデンリージョン に対応 。
それと、ナムコ システム11の ファミリーボウル に対応。これはエラーでプレイ不可。
(実際にボウルを転がすタイプだから、動作したところでプレイ不可だとは思いますが)
5/4 追記:
エラー回避して起動させる事は出来ました。(操作は一切不能)

チートはこちら(チートを有効にしてからリセットして下さい)
fambowl.xml
最後にドライバの更新で、ケイブCV1000のブリッタパフォーマンスの改善。
今まで処理落ちのタイミングが実機と違っていたものが、ほぼ正確なタイミングに
なった模様。(違いは未確認。)
と、今回はそんなところでしょうか。
なんと言ってもシステム10のブレイクスルーが大きい更新でした。
この勢いは次回も続く事でしょう。
最後に動画。
フォトバトール
今後貼る機会もないだろうし折角の機会なので、今回はコレにしました。
(ネタ切れの穴埋めと言われても否定できないが)